コンテンツを開く

テーマのトレンド

AIと機械学習をエフセキュアで理解する

F-Secure Japan

22.02.19 4 min. read

技術の話が少しでも分かる人なら「AI」や「機械学習」について耳にしないことはほとんどないでしょう。しかし、これらの用語が使われている時、実際に議論されている内容が分かりにくいこともあります。

「『AI』という言葉はかなり無造作に使われています。 『AI』多くの人にとっては『汎用人工知能』(英語)であったり、ある種、自分で考えるソフトウェアのようなものを連想させると思っています。」とエフセキュア人工知能研究拠点(AI CoE)のシニア・リサーチャー、Andy Patel (Andy・パテル)(英語) は話してくれました。

「これに過剰な宣伝や、過大に誇張されたニュースなどが加わったことで、現在の機械学習がどのようなもので、何ができて何ができないのか等について全体的に誤解が生じています。」

機械学習を理解するにはコードを習得しましょう

Andyによると、自動モデル構築にデータ解析を使用するいわゆる「機械学習」についての誤解は、ニュースで機械学習に関する情報を知る人がほとんどであるという事実に起因すると言っています。

残念ながら、ニュースやよく聞く謳い文句は、学術研究での発見が誇張されていることが多いうえに、Andy達が仕事で行っていること、すなわち研究論文を読み、それを応用するということに縁なのい人がほとんどです。

「機械学習を使ってコードを書いたり、実行したり、作成したものを利用したりするなど、実際に機械学習で作業をしない限り、機械学習のさまざまな技術の仕組みやその限界について正確に理解することはできないと思います。」 

AIや機械学習を取り巻く多くの騒ぎもそうですが、このようなことは10年前や恐らく数年前にもなかったことですが、今日では、現場の人々がこれらの誤解を解くために多くの時間を費やさなければならなくなっており、Andy自身の仕事の一部にもなっています。 AIや機械学習が実際にどう機能するのかを知ることができれば最先端に立つことができますが、そのために専門のプログラマー(英語)になる必要はあません。

10年以上前から機械学習を活用していたエフセキュア

エフセキュアの人工知能部門のバイスプレジデント、Matti Aksela(マッティ・アクセラ)が言っているように、最初の人工ニューラルネットワーク (英語)は20世紀半ばに登場しました。そしてAndyが2008年に社内用マルウェア検出エンジン、Hydraの担当として研究所に来たときには、エフセキュアはすでに機械学習を活用していました。

「エンジンチームは、DeepGuard、BlackLight、Geminiなど、他のクライアント側のコンポーネントを開発しているマルウェア対策テクノロジーチームと緊密に協力していました。 これは、当社のクライアント側の行動分析ロジックと共に使用されている機械学習ベースのマルウェア検出エンジンです。」 Andyが機械学習とマルウェア対策とのつながりを初めて認識したのはこの時になります。

Andyは次のように言っています。「研究所では、特にツールやバックエンドシステムなどエフセキュアの専門領域であるマルウェア検出へ機械学習を応用するため、多くプロジェクトに取り組んできました。」「研究所での成果は頻繁に実演されているので、機械学習のサイバーセキュリティへの応用に関しては、私たち全員が長年に渡る実績を有しています。」

研究者そしてプログラマーとして、Andyはこの技術の可能性に注目しました。そしてエフセキュアが2017年に人工知能研究拠点(英語)を発足させるとすぐに参加しました。

機械学習によるイノベーションの何がAndyを魅了したのか?

「現在は、強化学習やGAN、フェデレーションラーニングなどの技術を当社の問題領域に応用する可能性に非常に期待しています。」

分かりやすく言えば、ゲームやユニークなコンテンツの作成や分散的学習など、他の分野で有望視されている機械学習の方法をサイバーセキュリティに応用することに期待しているということです。

AIや機械学習はどのように私たちの安全性を高めてくれるのか?

機械学習システムがより普及した場合に受ける攻撃への対処を目的としたAIの国際的な取り組みに対するエフセキュアの協力にもAndyはかかわっています。

「機械学習への敵対的攻撃に関する資料の作成や、SHERPAプロジェクトの一環として機械学習の悪意ある利用の可能性の調査などをしています。」

AndyによるとSHERPAとは(英語)、「人工知能やビッグデータ分析が倫理や人権に及ぼす現在と将来の影響を理解することを任務とする欧州6カ国の11人で構成されているグループです。」 

この取り組みによって、技術が世の中の期待に応えるようになる前に、応用科学と応用倫理学の専門家が直ちに協力することが可能になっています。

「私たちエフセキュアの人間は技術には詳しくても倫理学には詳しくないため、SHERPAで倫理学分野の専門家と協力したり、その人たちから学んだりできます」とAndyは言います。エフセキュアの技術研究をプロジェクトのパートナーに提供する一方、パートナーはこの課題について倫理的な評価を行います。

Andyはこの作業を、プロジェクトを実施する欧州連合だけでなく一般の人たちにも伝えたいと考えています。なぜなら機械学習や人工知能の応用は、特にセキュリティに影響を及ぼすという点で、いずれは私たちすべてに影響を与えるようになるからです。

F-Secure Japan

22.02.19 4 min. read

関連する投稿

Newsletter modal

登録を受付ました。 購読受付のメールをお送りしたのでご確認ください。

Gated Content modal

下のボタンをクリックしてコンテンツを確認ください。