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サイバーセキュリティに身を委ねる

F-Secure Japan

20.02.19 4 min. read

サイバーセキュリティ製品・サービス担当エグゼクティブバイスプレジデントのJyrki Tulokas(ユルキ・ツローカス)は、エフセキュアで働くことになるとは思ってもみませんでした。

「私は自宅でコンピューターに親しむようになり、15歳のときからITのキャリアをスタートしました。20歳になるまでの間、夜間、週末、そして夏休みを使って、小企業から次第に大きな企業の社内IT管理者として働いていました。」と回想しています。「そこでコーディングも行い、その後大学に通い始めました。」

Jyrkiは、フィンランドに続いてフランスで経済学の修士号を取得しました。結局、フランスの銀行でコーポレートファイナンスとM&Aの担当として働くことになりました。サイバーセキュリティにおける彼のキャリアは、1998年にData Fellows(現エフセキュア)に入社したときから始まりました。ここで、これまでのパートタイマーを卒業し常勤雇用になっています。

「私はエフセキュアで、2004年までプロダクトマネジメント、プロダクトマーケティング、およびビジネスマネジメントを担当していましたが、2005年にAmerSportsに転職し、そこでビジネス開発とビジネス戦略の責任者を務めました。」と彼は語ります。

およそ3年後、彼は再びエフセキュアに戻り、営業、プロダクトマネジメント、および戦略などさまざまな役割を担いました。Jyrkiは、ストックホルム商科大学(英語)INSEADビジネススクール(英語)でも学んでいます。

ハイリスク・ハイリターン

彼は、サイバーセキュリティ業界を選択したのは「ちょっとした偶然」だったと打ち明けています。「私は学生の間は、銀行家になろうと考えていましたが、IT管理者の仕事をしている間に、Data Fellowsに親しみを抱くようになりました。」

「同社は1998年の当時において最も働きがいのある会社のひとつにランキングされていました。そのこともあって、私はマルウェアとセキュリティ業界について調べることにしました。すると、この業界が急成長し、絶えず変貌していることがわかりました。」

Jyrkiは、多文化的なエフセキュアで、さまざまな種類の仕事に従事し、数多くの素晴らしい経験をすることができて幸運だったと振り返っています。

「その中でも特に言及したいのは、企業や事業の一部を売買する業務が常に胸を躍らせる体験だったことです。私のキャリアの中で、かなりの件数の売買ができたことに満足しています。しかし、この仕事は売買が成立するかどうかは分からないのが常です。交渉は非常に複雑になり、進展に時間がかかるためです。」

「そして、ハイリスク・ハイリターンのビジネスなのです。通常、多くの費用、法律および契約関係、事前の調査活動、交渉、そしてさまざまな関係者の承認が必要です。関係する人々を巻き込み、いろいろな思惑が絡みます。その後、プレス発表、統合の取り組み、その他の重要な仕事が待ち構えています。」と彼は述べています。

平原、列車、そして車窓

エフセキュアが2018年に英国の企業であるMWR InfoSecurity(英語)を買収した際、Jyrkiはエフセキュア側の主役のひとりでした。スケジュールは大変厳しく、ホテルのベッドで眠ることもかなわない日々が続きました。

「私たちは、リーダーシップチームから一人ずつをMWRのすべての主要オフィスに送り込むことにしました。私は、ちょうど買収が発表された6月18日月曜日に、南アフリカに行くことになりました。しかし、火曜日にはロンドンに行き、その翌日にはヘルシンキに戻る必要がありました。」と彼は説明します。

「私たちは日曜日にヘルシンキからヨハネスブルグへの旅を始めました。ロンドンで飛行機を乗り換え、月曜日の朝に南アフリカに到着しました。その日はMWRのオフィスで過ごしました。残念なことにその夜のバーベキューパーティが始まる前にロンドンへの便に乗る必要がありました。ロンドンには、次の日、すなわち火曜日の午前5時に到着しました。

それから彼と同僚は、その夜の最終便でヘルシンキに戻りました。そして彼は、「もう地球を救う力は残っていない。」と皆に告げました。

「ホテルに行く時間がなかったので、飛行機で2日間眠り、空港でシャワーを浴びました。食事はほとんど飛行機の中か空港のラウンジでとりました。この出張で見たものはといえば、空港、列車、タクシー、そしてオフィスだけでした。」

「フィンランド人は、遠回しな表現はしません」

Jyrkiは数か国語に通じており、フィンランド語、英語、そしてフランス語とスウェーデン語(どちらも錆びついている)を話します。彼はまた、その学習の過程で、文化的、言語的な知見を数多く得ることができました。英語の「interesting」という単語がその一例です。

「フィンランド人は歯に衣着せぬ人々で、本当に思ったことをそのまま口にし、フィルタがかかることはほとんどありません。この独特の地域は、文化や国によって大きな違いがあります。私の見解では、英国人は非常に礼儀正しいです。そしてそれが「interesting」という単語が良く使われる理由であると思います。彼らは心の中ではそう思っていないとしてもです。たとえば、フランス人とドイツ人が意見を述べる時は、より直接的な表現をすると思います。」とJyrkiは説明します。

サイバーセキュリティに従事している人々は皆、多彩で多様(英語)です。エフセキュアにはスポーツ志向が高い人が大勢います。

「私もさまざまなスポーツを楽しんでいますが、最近は主に持久力が試されるスポーツに凝っています。」とJyrkiは述べています。「冬の間はクロスカントリースキー、夏の間はランニング、サイクリング、そして水泳をやっています。私はまた、家の地所の手入れをすることが好きです。これにはかなり手間がかかります。」

あなたのクロスカントリースキーの腕前は、ノルディック競技でメダルを獲得したノルウェー人と比べるとどうですか?

「それは誰のことでしょうか。フィンランド人以外に本物のスキーヤーがいるとは思えませんね。」

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20.02.19 4 min. read

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