新型コロナウイルス関連の最新サイバーセキュリティニュース:病院が標的に
2020年3月の最終週には、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者数が177か国で700,000人以上jに達しました(英語)。このパンデミックに便乗したサイバー犯罪の範囲や攻撃の手口が注目を集めています。
攻撃者は、多くのプラットフォーム上で人々の新型ウイルスに対する恐怖にうまく付け込んでいます。彼らは、パニックになった消費者だけでなく、先頭に立ってこのウイルスと闘っている組織をも狙っています。サイバーセキュリティコミュニティのメンバーは、専門知識を駆使して、これらの日和見攻撃の首謀者を追跡することを誓っています。
今知っておくべき最新情報をご紹介します。
ハッカーは新型コロナウイルスで疲弊している病院を標的に
チェコ共和国の第2の都市ブルノにあるブルノ大学病院は、主要なCOVID-19のテストセンターですが、深刻な症状に苦しむ患者を転院せざるを得なくなった最初の医療機関になりました。サイバー攻撃により病院のコンピューターシステムがダウンしたため手術もできない状況になってしまいました。 リンク: WIRED(英語)
「エリート」ハッカーが世界保健機関を標的に
3月初旬、WHOに対する巧妙な攻撃が確認されました。新型コロナウイルスへのグローバルな対応を主導しているこの機関に対するサイバー攻撃が「2倍」に増加したと報告されています。 リンク: Reuters(英語)
Covid-19ワクチンの試験を進めていた英国企業がランサムウェア攻撃を受ける
Mazeランサムウェアグループは、Hammersmith Medicines Research(HMR)が身代金の支払いを拒否したため、何千人もの元患者の個人情報を公開しました。最先端の医療研究会社として製薬会社と契約して開発をするHMRは、過去に取り組んだエボラワクチンと同様に、COVID-19ワクチンの最終試験を実施する準備をしている最中でした。 リンク: Computer Weekly(英語)
新型コロナウイルスに乗じるハッカーがサイバーセキュリティ業界の怒りを買う
ブルノ大学やWHOへのサイバー攻撃は、世界に致命的な影響をもたらす可能性があります。サイバーセキュリティコミュニティは、これらの日和見的攻撃に対抗するツールの提供と支援提供を始めました。 リンク: Verdict(英語)
新型コロナウイルスに便乗した詐欺やマルウェアサイトが毎日何千件も作成
マルウェアの作成者や詐欺師は、Webを使って「奇跡の治療法」や「感染を避ける方法」を載せる手口で攻撃しています。 リンク: ZDNet(英語)
WhatsAppが新型コロナウイルスに関する誤情報の拡散を防止
アプリケーションの使用の増加に伴い、偽情報も拡散しています。これに対応して、WhatsAppの親会社であるFacebookは、新型コロナウイルスに関連する偽情報と闘うために、WHOと共同で取り組みを開始しました。 続きは:Facebook(英語)
新型コロナウイルス関連詐欺により、英国だけで100万ドルの被害
The National Fraud Intelligence Bureau(NFIB:英国詐欺情報局)は、2月10日以降、新型コロナウイルス関連の詐欺で80万ポンド(100万米ドル)の被害額を報告しました。ある犠牲者は、配達されることのないマスクに15,000ポンドも支払っていました。
続きは: Channel News Asia(英語)
パンデミック最中のサイバーセキュリティに関する知見をお探しの方は、
エフセキュアのチーフ・リサーチ・オフィサー Mikko Hypponen(ミッコ・ヒッポネン)による、4月1日水曜日の無料ウェビナーにぜひご参加ください。