ミッコ・ヒッポネンセレクト – 史上最も危険なトップ5ウィルス
私たちはコンピューターを日常的に使い、幅広い恩恵にあずかっています。しかしコンピューターが抱える問題の一つは、非常に従順である点です。 指示された内容に関わらず、指示通りにそれを実行してしまう点です。 そのため、コンピューターは悪意のあることを実行するようなコードが入力されるとそれに従ってしまいます。
コンピューターを利用するほとんどの人が知っているように、コンピューターのこの従順な特性が原因でウィルス作成者によるサイバー攻撃、ワーム、そして他の悪意のあるプログラム(英語)が作成されています。 コンピューターが利用され始めた頃のウィルスは遊び感覚なものがほとんどで、悪意のない無害なものでした。エフセキュアが創業し、セキュリティに関連した事業を行ってきたこの30年(英語)の間にウィルスは進化し、今ではウィルスやマルウェアは年間数十億ドルもの損失を消費者や企業に与えています。
私たちが事業を始めた頃は、ウィルスを別のコンピューターに拡散させるためには、ウィルスがフロッピーディスクの中に入っていなければなりませんでした。しかし今日では、マルウェアは主にインターネット、つまり悪意のある、またはウィルスに感染しているウェブサイトやオンライン広告、メールの本文のリンクや添付ファイルなどを経由して拡散されます。 ネットワークへの侵入者はかつては十代の若者で、家の地下などで作業していましたが、現在は金銭目的で働く組織的犯罪集団です。
マルウェアの周囲にはさまざな金銭的な事象が関係しています。 例えばマルウェアがあなたのコンピューターにスパムメールを送るボットネットを組み込んだ場合や、あなたのハードディスクをロックしロックを解除するために身代金を要求する場合。または、銀行の認証情報や他の取り扱いに注意が必要なあなたの個人情報を盗んだ場合などです。
この20~30年の間、マルウェアによる大規模感染が多数ありましたが、どれが最も注目すべきものだったのでしょうか?よく知っている人物に聞きいてみました。 私たちと一緒に何十年もウィルスと闘ってきたエフセキュアのチーフ・リサーチ・オフィサー、ミッコ・ヒッポネン(英語)です。
ミッコが選んだこれまでで最強のウィルスのトップ5はこちらです。ビデオ(英語)をご覧ください。
コンピューターは、私たちが気が遠くなるような作業を短時間で処理できます。 しかしコンピューターはコードに指示されたことを忠実に実行します。 これこそがウィルスやマルウェアを確実に阻止する防御(英語)が必要な最大の理由の一つです。防御しなければあなたのコンピューターは躊躇なくコードの指示に従うからです。