エフセキュア CEOからのメッセージ – 新型コロナウイルスによるパンデミックへの対応
読者の皆様へ
私は、今年の2月末、弊社のリーダーシップチームのメンバーと深刻で重要な問題について議論を交わしました。既に新型コロナウイルスの感染状況は日を追うごとに悪化していました。当社にとって最大の年次パートナーイベントは、5月上旬にイタリア北部で開催を予定していましたが、開催の安全性について迅速に判断する必要に迫られました。そして、お客様、パートナーの皆様、当社の従業員を守るために、イベントを延期すべきであるとの結論に至りました。振り返ってみると、その後の数週間で、イタリアの状況は急速に悪化していったことを考えると、これは適切な決定でした。
この会議では、事業継続プロセスの導入も決定しました。これにより、パンデミック発生への準備と対応を指揮する危機管理チームの設立が正式に決まりました。私は、この困難な時期にステークホルダーの皆様をサポートするために、このチームの日々の取り組みをリードしてきました。
世界中の多くの政府がウイルス拡散を阻止するための対策を実施しています。当社はこれらの取り組みを積極的に支援しています。また、過去数週間、弊社社員にリモートワークを奨励してきました。現在、私たちのオフィスの多くは閉鎖されており、各国・地域の規制により、リモートワークが業務を遂行する唯一の選択肢となっています。このような状況下でも、私たちがお客様に提供するすべてのサービスが24時間365日体制でシームレスに機能し続けていることを嬉しく思います。しかし、一部の企業ではリモートワークへの移行が大きな重荷となっていることも事実です。これらの企業のIT部門は、大きなプレッシャーにさらされています。そして、このような状況下では、ミスや手抜かりが起こってしまいがちです。
サイバー攻撃者は、このような混乱の中でも暗躍し続けます。 彼らは、すでにこの状況を悪用する意欲を顕示しています。安全で健康を維持する方法に関する情報を装ったEメール詐欺やマルウェアが急増する中、多くの人が、感染症に罹患する恐れだけでなく、これらの敵のことまで心配しなければならないのです。世界のパンデミックとの闘いの最前線にいる医療機関は、この危機を乗り越えるために、皆が頼りにしています。しかし、これらの医療機関までもサイバー攻撃の標的になっています。当社はお客様と共に、新しいサービス提供モデルを数多く構築してまいりました。今後とも、医療規制を確実に遵守しながら、活発に活動している脅威アクターからお客様を支援し保護します。
エフセキュアにとっては、お客様、パートナーの皆様、従業員、さらには社会の安全と健康確保が最優先事項です。だからこそ、弊社コンサルタントによる草の根のインシデントレスポンスイニシアチブの支援を含めて、出来得る限りにおいて社会に貢献しようとしています。パンデミックの全容とその長期的な影響を把握するのは時期尚早ですが、現在、当社は広範な事業継続計画に従っています。これらの計画は、危機の期間中およびそれ以降も社会をサポートし続けることができるように、継続的な事業を確保するために策定されました。
社会の機能を維持する上でのサイバーセキュリティの役割は、かつてないほど重要になっています。エフセキュアは、人と企業を保護するために最善を尽くしており、お客様のセキュリティに向けてサービスを確実に履行し続けるために、あらゆることを実行していきます。
これからの状況変化に応じて、随時情報を発信しますので、今後ともよろしくお願いいたします。
エフセキュアコーポレーション
CEO Samu Konttinen(サム・コンティネン)
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