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ITビッグ5を使わない日常が想像できますか?

F-Secure Japan

10.05.19 3 min. read

ある年、あまりにも頻繁に停電が発生したための辛い体験を思い出すことがあります。電気が来ていない知りながら、習慣で電灯のスイッチを押したことが何度もありました。「停電だからストーブは使えないし、パンでも焼こう。」と思った後、トースターも電気が必要なことに気付いたときには落ち込みました。

私たちの日常は、それほどまでに電気に依存してます。そしてそれは今も変わりません。その当時、まだスマートフォンはありませんでしたが、私の家にとって初めてのコンピュータを購入しました。新しいPCは2つの機能を提供してくれました。修正液を使わなくてもタイプミスを修正できた事と、気晴らしにゲームソフト、マインスーパーを楽しむことです。

その後、PCはインターネットに接続されました。ダイアルアップモデムのピーピーピーピーヒョロロローと鳴り響く音は、「情報スーパーハイウェイ」に向かって突き進んでいく合図のようでした。その時はまだ、コンピュータに頼り切りになり、日常生活の多くの部分をこなしてくれるようになるとは思っていませんでした。同様に、コンピュータが持ち運べるぐらいに軽量で小さくなることも、ネットワーク接続が途切れることが停電とほぼ同様に私たちを無力にすることも全く想像できませんでした。

しかし、結局そうなりました。そして、私たちがコネクテッド・ライフを生きることは、単にブロードバンド接続ができる機器を所有したり、通信会社とデータプランを契約することだけではないことが分かったときに、現代の生活が極めて複雑になっていることが改めて浮き彫りになりました。それはまた、ほとんどの人にとって、ITビッグ5としても知られる、Apple、Microsoft、Google、Facebook、Amazonに依存することそしてそれらの企業とデータを共有することと同じ意味を持つようになりました。

これら5つの企業が保有している私たちに関するデータの量と、彼らが私たちの生活に与える影響への認識が高まるにつれて、この流れに逆らい、依存することを止めようとする人々が出てきています。ジャーナリストのKashmir Hill(カシミール・ヒル)氏(英語)は、ビッグ5のすべての製品とサービスを無視する実験を行った後に、次のように指摘しています。

「これらの企業を避けて生活することはできません。何故なら、彼らはインターネットインフラ、Eコマース、そしてインフォメーションフローをコントロールしているからです。あなたが彼らの製品を使っているかどうかにかかわらず、Webの周りであなたを追跡することに特別な能力を持っています。これらの企業は、書籍の販売、検索結果の提供、可愛い女子大生の紹介から始まりましたが、とてつもない規模に成長し、現在ではほとんどすべてのオンラインのやりとりに関わっています。」

エフセキュアの非公式の調査で、当社のオンライン プライバシー アプリFREEDOMEのTwitterのフォロワーに、Apple、Microsoft、Google、Facebookの4社(AmazonはTwitterの投票制限数のため対象外)のうち利用をやめるのが最も難しい企業について尋ねてみました。当然のことながら、利用サービスの範囲が検索エンジンからEメール、Chromeブラウザ、Androidオーナー向けのオペレーティングシステム、移動用の地図、そしてYouTubeまでを対象にしためGoogle に有利な結果になりましたが、最も獲得票が少なかったのはFacebookでした。

ジャーナリストのDaniel Oberhaus(ダニエル・オバーハウス)氏も、5社のデジタルダイエットを始めました(英語)。「ビッグ5が提供するほとんどすべての主要サービスに対して、オープンソースの代替品を利用することは間違いなく可能です。」と彼は自分の経験と代替手段についてのヒントを詳述した記事に書いています。「重要なことは、これらのサービスがどれも必要ではないことを認識することです。私たちは彼らに深く依存するようになったかもしれませんが、それとこれは別のことです。」

F-Secure Japan

10.05.19 3 min. read

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