あなたのデータプライバシー対策を教えてください
Facebookが会員のことを深く知り得ている中、利用者である会員側は個人情報がオンラインでどのように追跡されているかさえ知らないという事実は注目に値します。
アメリカのシンクタンク、ピュー研究所の最新の調査によると、Facebookユーザの74%(英語)が、「広告設定」ページに自分の属性や興味に対して詳細な情報が集約されていることを知らなかったと答えています。そして、同ユーザの半数以上(51%)が、このサイトが大量の情報を追跡していることに不満を抱いていることが明らかになっています。
同調査は、2019年1月28日のデータプライバシーデーの背景にある大前提を実証しているように思われます。
StaySafeOnlineサイトには次のような記述があります。(英語)「デジタル社会において、何百万人もの人々が、自分の個人情報がどのようにして収集され、共有され、利用されているかについて認識しておらず、知らされてもいません。データプライバシーデーは、データの守秘と保護に関する議論の喚起と、個人や企業に行動を促すことを目的としています。」
オンライン上でデータプライバシーを維持することは可能か?
Facebookを利用することは個人の自由ですが、利用しながらプライバシーを管理し続けることは非常に困難です。しかし、しっかりと配慮すれば、できない訳ではありません。Googleも同様に膨大な量の情報を収集しています。そして、一旦電話番号を通してオフラインでの活動とを突き合わせると、誰もが想像したくないようなやり方でプロファイリングされてしまうのです。
追跡されないように、できる限りのことを実行すると仮定しましょう。決してFacebookには参加しません。Googleアカウントの登録もしません。やむを得ず利用者のプライバシーの保護と利用履歴等を記録保存しないことを運営方針としているインターネット検索エンジンDuckDuckGoを使うことにします。これで、あなたのデータは安全になるでしょうか。
いいえ、そうとは言えないのです。ホテルを利用したり(英語)、クレジットカードを使ったり、オンラインで何かのアカウントを登録したことがある場合は安全ではありません。先週、セキュリティ研究者のTroy Hunt(トロイ・ハント)氏は、「Collection#1」というデータダンプから、7億7300万のユニークなEメールアドレスと2100万のユニークなパスワードをアップロードしました。伝えられるところによれば、この2〜3年前のリストは「膨大な数のハッキングされたサイト」から流出したものです。
この新たな流出事件は、他のあらゆる侵害事件と同様に「すべてのパスワードを変更してください!」と警告する切っ掛けとなりました。しかし、賢明なプライバシー管理を実践していれば、該当するパスワードだけを変更すれば済みます。一方で、さまざまなアカウントに同じパスワードを使い回していると、すべてのアカウントに侵害の危険性が及びます。
簡単に言うと、パスワードの再利用はプライバシーを侵害しようとする犯罪者を呼び寄せてしまいます。
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