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コネクテッドホーム: すべての接続デバイスを追跡できますか?

F-Secure Japan

27.07.20 3 min. read

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エフセキュアの新しい調査レポート『The Connected Home’s Second Wave(第2波を迎えたコネクテッドホーム)』では、新しいタイプのアーリーアダプター層がスマートホームをより機能的にするために牽引している点について説明しています。

このレポートは、日本を含む11ヵ国においてスマートホームデバイスに関するグローバル調査が実施され、2018年以降のインターネットに接続されたスマートホームデバイスの普及は、スマートテレビの爆発的な増加が契機になったことを解説しています。 これによって、インターネットに接続されたストリーミングデバイス、スピーカーシステム、ゲームコンソールを備えたスマートホーム向けエンターテイメントセンターが誕生することになりました。

ここ数年で、コネクテッドレボリューション(接続革命)は新たなフェーズを迎えており、Amazon EchoやGoogle Homeなどのスマートスピーカーを利用して、音声操作、インターネット接続のサーモスタット、セキュリティシステム、カギ(スマートロック)を備えたスマートホームが一般的になってきています。

これらのデバイスの機能性の向上により、スマートホームデバイスによって収集されるデータの機密性はさらに高まっています。このため、セキュリティに関する懸念は国によって異なりますが、消費者の60%は、攻撃者によるスマートホームデバイスへのハッキングにに懸念を示しています。

プライバシー問題への懸念は、スマートホームの所有者をも悩ませています。

スマートホームの所有者の59%は、個人情報の収集に懸念を示しています。55%は、オンライン上の行動が追跡させることを心配しています。また、51%は、生活をのぞき見される可能性に対して懸念し、そして、48%は、スマートホームデバイスを介しての盗聴に不安を感じています。

スマートさと愚かさ

デバイスをインターネットに接続することは、接続によって利用者に利益がもたらされる場合、それは消費者にとって理にかなっていると言えます。しかし、製造者側は、収集したデータがもたらす利益に関心があるため、デバイスのをインターネットへの接続を望んでいます。

インターネット接続するデバイスとそうではないデバイスが混在するため、接続するデバイスとしないデバイスを追跡することは、今後さらに難しくなる可能性があります。

エフセキュアのチーフリサーチオフィサーであるMikko Hypponen(ミッコ・ヒッポネン)は、「接続コストが安くなるにつれて、結局のところ、”スマート”と名前がつくデバイスがオンライン化するだけでなく、愚かなものになる」と懸念しています。

彼は、私たちが家庭で導入する接続デバイスが増えるほど、デバイスによってもたらせる脆弱性が増えることを懸念しています。

「スマート」デバイスをいくつお持ちですか?

Mikkoの警告は、すでに現実となっているのかもしません。

エフセキュアのレポートでは、コネクテッドホームデバイスが私たちの生活の中に組み込まれているため、追跡することが難しいことが判明しました。Ciscoは最新のAnnual Internet Reportの中で、2018年のアメリカの家庭では8.4台の家庭用デバイスが接続されているとを報告しています。 これは、エフセキュアの調査回答者が報告した5.37台をはるかに上回っています。

アーリーアダプター層に属する親たちは、赤ちゃんの健康をモニタリングするための専用の接続デバイスを簡単に導入する可能性があります。スマート心拍数モニターからスマートバシネット(飛行機の座席の前に設置できる赤ちゃん用の簡易ベッド)、ウェブカメラに至るまで、接続されたデバイスの蓄積は、スマートTVにしばしば付随する複数のオンライン対応デバイスに一致します。

すべての「スマート」デバイスを追跡できない時、どうすればそれらを保護し始めることができるのでしょうか?

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F-Secure Japan

27.07.20 3 min. read

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